犬を飼っていると一度は愛犬に噛まれたという経験があることでしょう。こんなにも大好きで可愛い愛犬にいきなり噛まれてしまうと驚きとショックを受けて、ちょっとした恐怖心を抱いてしまうこともあります。まだ、子犬であれば噛まれても痛くないですし、可愛いからと言って許してしまいがちですが、大きくなってから同じことをしてしまっては飼い主だけでなく、知らない人を噛んでケガをさせてしまっては大変です!では、犬が人をかむ理由や原因にはどんなことがあるのでしょうか。また、噛み癖の対処法やしつけ方についても紹介していきます。
犬が人をかむ原因
・防衛本能
犬がリラックスしている時に触ってしまったり、お気に入りのおもちゃを取ろうとしたりすると噛むという場合には「防衛本能」が関係しています。犬が嫌がることをしたり、油断している時に触られると、びっくりして自分の身を守らなくちゃ!と防衛本能が働き、反射的に人を噛んでしまうのです。
・知らない人や相手に対する恐怖心
知らない人や知らない相手に触られる、触られそうになったときに人を噛んでしまったら、それは「恐怖心」が働いたからです。人間も初対面の人にいきなり近づかれたり距離を詰められると恐怖を感じますよね。犬も全く同じで、急に知らない人や相手からワシャワシャと触られたり、強い力で触られると恐怖心と驚きで、自分の身を守ろうと唐突に人を噛んでしまうのです。
・ストレスや不満がある
犬はストレスが溜まると噛んで発散しようとします。人だけでなく物や家具を噛んでしまう場合には「ストレスが溜まっている」のかもしれません。ストレスの原因は、散歩の時間が足りない、長時間のお留守番が続いたり、引っ越しで環境が変わった、反抗しているのに無理やり触られるなど様々です。普段とは違う様子が見られたり、噛む行為が頻繁に見られるようになったら、愛犬と向き合って原因を取り除いてあげましょう。
・甘えや構ってほしい
犬が人を噛む理由には、飼い主さんに「遊んでほしい」、「構ってほしい」という気持ちの表れでもあります。長時間のお留守番やなかなか散歩に行けない、仕事が忙しくて愛犬と遊ぶ時間がないなど、愛犬との時間が取れないと噛んだり、吠えたり、何かしら自分に興味を向けようとします。「噛むことで飼い主がリアクションをする=こっちを向いてくれた、遊んでもらえる」と学習してしまい、人を噛むようになってしまうのです。
・歯茎がかゆい
子犬が甘噛みをしたり、物をよく噛む場合には「歯茎がむず痒い」のかもしれません。犬は生後4〜6ヶ月くらいに乳歯から永久歯に生え変わり初めます。この時期によく噛むようになったら歯茎が痒くてむずむずしていることが原因でしょう。この時期に噛めるおもちゃやお菓子などがないと、家具や人を噛むようになってしまい、生え変わったあとでも噛み癖に発展してしまうケースがあるので注意しましょう。
・病気やケガ
動物は病気やケガを相手に知られないよう隠す本能があります。ペットの犬でも同じように病気やケガを隠して、発見が遅れてしまうケースも少なくありません。もし、いつものように抱っこしたり触ってみて、噛むようなら痛みや不調が原因の可能性があります。普段は全く噛まない子が急に噛むようになったら、病気やケガを疑いましょう。
人をかむときの対処法やしつけ方
・おもちゃを与える
犬は噛むことで欲求を満たすので、噛んでもOKなおもちゃを与えましょう。なんでもダメ!と抑えてしまっては犬の欲求が満たせずにストレスとなり、今まで以上に人を噛んだり、物や家具を噛むようになってしまいます。そのため、噛んでもOKなおもちゃを与えておくと、噛みたい欲求を満たせて問題行動も少なくなりますよ。飼い主がいるときにはロープのおもちゃで引っ張り合いっこしたり、長時間のお留守番にはおやつを入れておける知育系のおもちゃもおすすめです。
・ストレスを解消
ストレスが溜まっていて人をかむなら、ストレス解消してあげましょう。最近、仕事が忙しく愛犬との時間が取れない、散歩時間が短くなっているなど、人間の勝手な理由で愛犬にストレスを与えてしまっていませんか。時間が取れないのなら、休みの日にたっぷり散歩したりドッグランに連れて行ってストレスを発散させてあげましょう。また、犬の保育園に通わせたりペットシッターを雇ったりするのもおすすめですよ。
・噛む原因を見つけて噛む機会を減らす
犬がどうして噛むのか、どういう時に噛むのかなど、原因を見つけて噛む機会を減らすことが噛み癖を治すために必要なことです。根本的な原因を見つけて対処してあげることで、犬にとってもストレスがなくなり、噛む機会も少なくなりますよ。また、原因が分からない場合には可能性のあることを取り除いたり、遠ざけたりすることで解決するケースもあるので、愛犬が噛む理由を突き詰めてあげましょう。
・噛まれたら冷静に対応
もし、ペットに噛まれてしまったら冷静に対応することが大事です。犬は飼い主や人を噛むことで注意や興味を引きたいという気持ちがあります。甘噛みだとしても噛まれたら、スルーをしてそっとその場を離れるか、低く静かな声で「ダメ!」と注意しましょう。言葉だけではなかなか理解してくれないときには、犬がいる部屋から立ち去り、30秒ほど1人にします。このとき、遊べるおもちゃや相手がいないようにしましょう。30秒たったら部屋に戻る、といったやり方を繰り返すうちに、噛んだら飼い主がいなくなる、つまらなくなると学習して、自然と噛み癖が治っていきますよ。
・噛みつき防止グッズの活用
犬がなかなか噛むのをやめてくれない場合には「噛みつき防止スプレー」などのグッズを活用してみましょう。犬にいくら言葉で「これは噛んではいけない」と説明をしたところですぐに噛むのをやめるというのは難しいことです。そこで、どうしても噛んで欲しくない物には、犬の嫌がる臭いや味のするスプレーを使うことで噛みつき防止できます。ただ、グッズだけでは一時的な効果しか得られないので、必ずしつけをしながらグッズを活用しましょう。
噛み癖を直して素敵な愛犬との暮らしを楽しみましょう!
犬が人をかむという行為には様々な理由や原因がありました。「噛んではいけない!」と大きな声で怒ったり叩いたりするのは逆効果で恐怖心や警戒心を与えるだけです。なんで噛んでしまうのか、その原因や理由をしっかりと見つけて対処してあげることが、噛み癖を直せる一番の近道です。犬のしつけにはかなりの時間がかかりますが、治ったときの喜びは非常に大きく嬉しいもの。今日からしつけを見直して、愛犬と遊ぶ時間や散歩時間の確保、普段の観察を欠かさずに行い、少しずつ噛み癖がなくなる愛犬の嬉しい変化を楽しみにしてみてくださいね!